お知らせとコラム

埼玉医科大学病院アレルギーセンター > お知らせとコラム > コラム > 2025年6月14~15日 第41回日本小児臨床アレルギー学会学術大会に参加しました

2025年6月14~15日 第41回日本小児臨床アレルギー学会学術大会に参加しました

2025614日~15日の2日間、杏林大学三鷹キャンパスにて、第41回日本小児臨床アレルギー学会学術大会が開催されました(写真1)。


写真1:杏林大学三鷹キャンパス

本学会は、アレルギー疾患を抱える子どもとそのご家族を支えることを目的とし、医師のみならず、看護師、薬剤師、管理栄養士、心理士など、多職種の医療従事者が多数参加する点が大きな特徴です。

今年は、当施設の小児科・アレルギーセンターの岡田慶介医師が、一般演題にて「長期の中心静脈栄養管理を要した新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症の1例」について発表されました。本疾患は近年増加傾向にありますが、その発症メカニズムは未だ明らかでない点も多く、2日目のシンポジウムでも注目を集めたテーマの一つとなっていました。

また、2009年より本学会では「小児アレルギーエデュケーター(PAEPediatric Allergy Educator)」の認定制度が開始されました。PAEは、医師による診断・説明の後に、よりわかりやすく疾患に関する説明を行い、気管支喘息における吸入療法の手技、アトピー性皮膚炎のスキンケア・外用薬の適切な使用方法、食物アレルギーに対する食事指導、アドレナリン自己注射器の使い方などを指導し、医師と連携しながら、患者さんやご家族のそれぞれの状況に応じた支援を行う役割を担っています。

当施設では、すでに看護師2名と管理栄養士1名がPAEの資格を有しておりますが、このたび新たに私たち2名(看護師:小泉瑛利佳、薬剤師:兒嶋眞子)もPAE資格を取得いたしました(写真2PAE認定証授与式)。


写真2:PAE認定証授与式後の埼玉医科大学病院スタッフ
左:関澤藍管理栄養士  中央左上:山崎美穂看護師  中央左下:小泉瑛利佳看護師
中央右上:板澤寿子医師  中央右下:兒嶋眞子薬剤師  右:大塚砂織看護師

当施設は、埼玉県で唯一のアレルギー疾患医療拠点病院であり、小児科にはアレルギーを専門とする常勤・非常勤の医師が7名在籍し、小児のアレルギー診療にあたっています。今後は、私たちもアレルギーチームの一員として、アレルギー疾患をもつお子さんとそのご家族に寄り添いながら、より良い支援ができるよう努めてまいります。

文責:兒嶋眞子、小泉瑛利佳

トップへ戻る