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2024年10月24日 第75回アレルギーフォーラムが開催されました

20241024日に、第75回アレルギーフォーラムが埼玉医科大学第3講堂での現地とWebのハイブリッド形式にて開催されました。
75回を迎えるこの会では、アレルギー分野の著名な先生方がご講演されており、毎回最先端の話題を知ることができます。

今回、特別講演に先立ち、当施設での小児アレルギーエデュケーターとしての取り組みをご紹介する機会をいただきました。当院こどもセンターの看護師である私、大塚が、『コメディカルができること~小児アレルギーエデュケーター(PAE)の取り組み~』をテーマにお話しさせていただきました。内容としては、アトピー性皮膚炎において普段私たちが大切にしていることや、患者さんとの接し方、さらに医師との協働について、具体的な事例を交えながらご紹介いたしました。このような機会をいただきました関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

写真1:小児アレルギーエデュケーター(PAE)大塚砂織

今回の特別講演では、神奈川県立こども医療センター皮膚科の馬場直子先生に『小児アトピー性皮膚炎治療の新たな選択肢』についてご講演いただきました。近年、アトピー性皮膚炎の病態解明が進む中で、さまざまな新規薬剤が登場しており、アレルギーマーチにおけるアトピー性皮膚炎の早期介入の重要性について詳しくお話しいただきました。また、見逃してはならない疾患についても症例を交えながら提示してくださり、鑑別診断の重要性を改めて認識する機会となりました。さらに、新規薬剤であるジファミラスト軟膏は、生後3か月から使用でき、ステロイド外用薬を使用せずジファミラスト軟膏のみで皮膚状態が改善する症例があることもご紹介いただき、今後の小児アトピー性皮膚炎における治療選択肢の拡大が期待されました。講演後の質疑応答も活発で、多くの質問が寄せられ、馬場先生の講演に対する関心の高さがうかがえました。

写真2:質疑応答での馬場直子先生(右)、座長の板澤寿子先生(左)

医師、メディカルスタッフ、学生の皆様にとって、大変有意義なアレルギーフォーラムであったかと存じます。また、この場をお借りして、大変貴重で素晴らしいご講演を賜りました馬場直子先生に、心より感謝申し上げます。

(文責:埼玉医科大学病院 看護師 大塚砂織)

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