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Jan Lotvall教授による学内特別講演会が開催されました

前月(7月6日)のことになりますが、同月に都内で開催された第20回国際喘息学会日本北アジア部会での招待講演のために来日されていました、スウェーデンGothenburg大学の内科(呼吸器・アレルギー部門)教授のJan Lotvall先生による特別講演会が本学キャンパスにて開催されました。

Lotvall先生は、アレルギーセンターの主要メンバーとして今春本学に着任されました、小児科の徳山研一教授の、英国留学時代からのご友人です。ヨーロッパ・アレルギー学会の会長であられる大物教授で、超御多忙のはずですが、徳山教授の御招請に応えて下さり、わざわざこの埼玉医科大学にまでおいでになり、丸木記念館においてご講演してくださいました。徳山教授とはご家族ぐるみのお付き合いだそうです。Lotvall先生は話がスマートで、またユーモアのセンスに富んだかたで、お若いころにはパイロットであられたというユニークなご経歴もご披露くださいました。
 ご講演は、気管支喘息の病態の多種多様性を大きなテーマに、たとえばアレルギー性炎症の通常の炎症細胞である好酸球の集積がみられず吸入ステロイドの反応性が乏しいタイプや(もしかするとステロイドを使わなくてもよいかもしれないという興味深いコメントがありました)、また難治性の病型などについてお話を頂戴し、さらに喘息の基礎薬物治療について、特に吸入ステロイド薬と、長時間作用型β2刺激薬の配合剤の意義等について解説してくださいました。
 アレルギーセンター運営に関わる、小児科、耳鼻科、呼吸器内科などから大勢の聴衆が集まり、大変に盛会となりました。通訳なしでの英語でのご講演でしたが、本学サイドからも英語での多くの活発な質問があり、この領域に関する埼玉医大の学問的activityが十分に感ぜられたように思います。また折しも本学のstudent exchange programにてスウェーデンから留学中だった医学生たちも参加し、学問的格調が高いなかにも、フレンドリイで素晴らしい国際講演企画となったとおもいます。
 なおこの機会は製薬企業であるグラクソスミスクラインが後援してくださって実現したものです。この場をお借りして同社にも感謝を申し上げたいと思います。(文責:永田真)

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