お知らせとコラム

埼玉医科大学病院アレルギーセンター > お知らせとコラム > コラム > 2024年6月1日 第11回日本アレルギー学会関東地方会が開催されました

2024年6月1日 第11回日本アレルギー学会関東地方会が開催されました

埼玉医科大学アレルギーセンターは日本アレルギー学会の関東支部事務局を担当させて頂いております。このたび第11回のその関東の学会が、6月1日土曜に秋葉原コンベンションホールにおいて開催されました。筆者は関東支部長として、内科や小児科だけでなくいわゆるマイナー科にも学会長でご活躍いただく方針とし、また女性会長を誕生させて輝いていただきたいとも願って各回の会長をお願いしてまいりました。今回の学会長は群馬大学大学院保健学研究科教授の久田剛志先生でした。久田先生は呼吸器内科領域において、特に貴重な職業関係のアレルギー疾患の第一人者であられ、同分野を長年牽引されてきた先生です。


挨拶をされる群馬大学教授・久田剛志会長

当日は「環境・職業とアレルギー」と題した久田教授による会長講演、2つの教育講演、5つの教育セミナー,そして一般演題も34を数えて活況を呈し、盛会となりました。また関東支部の方針として研修医、学生、看護師などメディカルスタッフは参加無料としておりますが、今回もWEB聴講を含め、このシステムは好評を博して有効活用していただいたと思います。

当センターからは一般演題で「ベンラリズマブ抵抗性のスエヒロタケによるアレルギー性気管支肺真菌症にデュピルマブが有効であった一例」について呼吸器内科の堀内巧久先生が発表されました。また一般演題の座長を呼吸器内科の杣知行教授と中込一之教授(本学会関東支部事務局長)がご担当され、筆者は「重症喘息の炎症病態と治療」について教育セミナーで講演をさせていただきました。


久田学会長のご司会で講演をする筆者

この関東の学会では第1回の時から、症例報告等で優れた演題に対して「優秀賞」として表彰しています。関東の学会とはいえ日本アレルギー学会の正規の賞です。アレルギー学の未来を担う若者たちを激励し、そして育成していくことが重要と考えたからです。今回,呼吸器内科の堀内先生がこの学会優秀賞を受賞されました。同先生は埼玉医大を卒業され、北海道の市中病院での初期研修後に本学呼吸器内科の門をたたいた方ですが、母校に戻って活躍する若者の晴れ舞台となりました。


表彰される堀内先生

本学会が、関東地区で活動されるアレルギー領域にかかわられる臨床医みなさんの知識の向上、また今後のアレルギー臨床またとくにアレルギー研究発展の一助となれば至極の幸いと考えます。本学会が無事に盛大に、成功裏に終わったことを久田学会長ならびに群馬大学関係者各位に感謝と敬意を申し上げする次第であります。


運営を終えて。左から中込一之事務局長、筆者、堀内先生、杣教授

なお第12回の日本アレルギー学会関東地方会は2024年12月14日(土曜)に,国際医療福祉大学耳鼻科・岡野光晴教授を会長として同じ会場にて開催予定です。広くこの領域にご関心のある先生がたや看護師さんなどメディカルスタッフのみなさま等にもご参加いただけますなら幸いです。
(文責 永田 真)

トップへ戻る