埼玉医科大学病院は日本で最初にアレルギーセンターを設立した大学病院であり、県で唯一のアレルギー疾患拠点医療機関にも指定されています。埼玉医科大学病院アレルギーセンターではとくに患者電話相談や市民講座、専門的医療の推進、また専門医育成などに力を入れてきました。そういった背景があり、スギ花粉症シーズン到来を前に当センターの取り組みがテレビ埼玉から取材を受けました。特に従来はダニアレルギーによる喘息で行ってきた急速アレルゲン免疫療法のスギ花粉症への応用などの紹介を含め、2020年2月15日の土曜午前8:30～9:00のテレビ埼玉「いまドキッ！埼玉」で放映されます。ご関心のあるかたはご覧いただければとおもいます。なお免疫療法はアレルゲンに対する免疫をつけていく唯一の根本療法です。通常の医療機関でもアレルギー専門医がいれば毎日自宅で1日1回舌下からアレルゲンを吸収させる舌下免疫療法が、比較的手軽にできます。しかし重症例などで確実な効果を期待したい方には、当院への入院での注射治療による急速免疫療法をお勧めしています。従来ダニアレルギーの喘息に行ってきましたが、最近はスギ花粉症にも対応しています。スギ花粉飛散時期の終わったGW後などに、今シーズンつらかった重症度の高い患者さんには、当センターにご相談いただければ幸いと存じます。（文責　永田　真）