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第2回日本アレルギー学会関東地方会が開催されました

日本アレルギー学会はいまや会員数約12000名の巨大医学会となり,各地域における学術活動の活性化,また症例報告活動の場の確保,さらに学会員等の学問の場の拡大等を目的に2018年に各地方支部が設立されました。そして初代関東支部長には筆者(永田)が選出されました。今春にまず筆者自身が学会長を担当して第1回の関東地方学会を開催いたしましたが,このたび第2回学会が,獨協医科大学小児科吉原重美教授が会長を務められ, 9月14日土曜に秋葉原コンベンションホールにおいて開催されました。

写真1挨拶をされる吉原重美会長

 当日は40を超える一般演題のほかに会長特別企画,教育セミナー,ランチョンセミナー,教育講演など様々なプログラムが展開され,大変な活況を呈して盛会となりました。当センターからは一般演題の座長を小児科・植田穣講師ならびに総合診療内科・小林威仁准教授が担当され,また教育講演の司会を小児科・徳山研一教授が担当されました

写真2司会をされる徳山教授

  閉会式前の夕刻の時間帯,筆者が司会を担当して“アトピー型重症喘息の病態と治療”に関するセッションが設けられましたが,そのなかで呼吸器内科中込一之准教授は,特にウイルス感染症にともなう喘息の増悪を中心に,IgEの役割について,当センター呼吸器内科の研究成果などを含んだ講演を担当されました。

写真3講演する中込准教授

写真4司会する筆者

 関東支部では第1回の開催時から,症例報告等で優れた演題に対しては,優秀賞として表彰することを始めました。この学会,ひいてはアレルギー学の未来を担う若者たちを鼓舞することがひとつの目的です。今回,“ステロイド療法に抵抗性の末梢神経障害症状に対して抗IL-5抗体治療が有効であった好酸球性肉芽腫性血管炎”について発表された呼吸器内科の関谷龍助教が,この賞を受賞されました。

写真5表彰される関谷助教

 本地方会が、今後のアレルギー臨床またとくにアレルギー研究の発展への糧となっていってくれれば幸いであります。本学会が無事に盛大に、大変な成功裏に終わったことを,吉原重美学会長に感謝と敬意を申し上げする次第であります。

写真6当日参加の呼吸器内科スタッフ

 なお第3回の日本アレルギー学会関東地方会は2020年2月15日(土曜)に,東京医科大学皮膚科教授・大久保ゆかり先生を会長として同じ会場にて開催予定です。学会員はもちろんですが,広くこの領域にご関心のある医師,学生,さらに看護師さんなどメディカルスタッフのみなさま等にも,ぜひともご参加をご検討いただけますなら幸いでございます。(文責 永田 真)

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