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センター長を会長として第1回日本アレルギー学会関東地方会が開催されました

日本アレルギー学会は我が国のアレルギー専門医制度を運用する会員数約12000名の巨大医学会ですが,各地域における学術活動の均てん化,症例報告活動の場を広げることや専門医を志す会員みなさまの学問の場を広げること等を目的に,昨秋に各地方支部が設立されました。そして当センターが初代の関東支部に選出されました。このことと関連して年2回の関東地方学会が行われることとなり,その記念すべき第1回学会を,筆者が会長を務めさせていただき 3月16日土曜に秋葉原コンベンションホールにおいて開催させていただきました。
会長を担当するに際し,この第1回地方会では特に日本のアレルギー診療・研究の未来を担う若者たちを鼓舞することを重要視して,卒後10~20年の若手に各セッション座長を担当していただき,またその若手座長たちには各セッションから1演題ずつを選出していただいて「優秀賞」として表彰することとし,当日朝の開会あいさつでもそのことを申し上げさせていただきました。

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 当日は医学生や看護師さん等(いずれも入場無料としました)も大勢ご参加いただき、参加者300名を超す大盛況となりました。成人・小児気管支喘息,アナフィラキシー,食物アレルギー,アトピー性皮膚炎,また花粉症・アレルギー性鼻結膜炎などに関する一般演題を51題ご応募いただきました。当センター関係は当院小児科,皮膚科,総合診療内科,呼吸器内科から演題を頂戴いたしました。“若手座長”として当センター関係では小児科の植田穣講師と,呼吸器内科の小宮山謙一郎講師が各々座長を担いました。

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写真3写真上が小児科・植田穣講師、下は呼吸器内科・小宮山謙一郎講師

 お昼時は二つの会場でランチョンセミナーとして,「喘息病態・治療の新規トピックス」と難病の「好酸球性多発血管性肉芽腫症(Churg-Strauss症候群)」についてのセミナーを開催いたしました。他大学の医学生さんから,お弁当をたべながら高度な勉強ができてとても有意義であった,との声をおききいたしました。

写真4学会運営スタッフに交じり写真右から2人目は日本医科大学の学生さん

  午後のセッションでは“会長企画教育セミナー”として「アレルゲン免疫療法:臨床応用の最前線」としたセッションを設けさせていただきましたところ,満員御礼の活況を呈していました。その司会は当センター耳鼻科教授の上條篤先生と呼吸器内科准教授の杣知行先生に御担当をしていただきました。またシンポジストのひとりには当センターから中込一之准教授にご担当いただきました。

写真5司会をされる上條教授と杣准教授

写真6講演をされる中込准教授

 「重症喘息・重症アトピー性皮膚炎の最新治療」についての二つの教育セミナーも企画させていただきましたが,いずれも好評のようでありました。第1会場の夕刻のラスト1時間ですが,本学国際医療センター(日高市)の肺がん免疫療法のリーダーである各務博教授による「腫瘍免疫と自己免疫の接点」と,筆者の長年の盟友でもあって2020年World Allergy Congressの会長に選出されている国立相模原病院小児科の海老澤元宏先生による「食物アレルギーの現状と展望」のふたつの教育講演で幕を閉じました。閉会式において一般演題演者から選出された“優秀賞”の表彰をさせていただきましたが,そのなかには当センター呼吸器内科助教である内藤恵理佳先生も選出されていました。

写真7筆者(会長)に表彰を受ける内藤恵理佳助教

 約7時間半があっという間にすぎてしまいましたが、ご参加くださった先生がた,看護師さん,医学生のみなさんにとっても、大変有意義な学術集会となったものと考えます。本学会が成功裏に終えることができたのは他大学・学術医療機関の多くのみなさまと,そして複数の製薬企業さんのご支援ご協力の賜物であり、深謝を申し上げたいとおもいます。 なお当センターは初代の日本アレルギー学会関東支部として,少なくとも第4回までのこの地方会の運営に関わりますが,充実した学術集会となるよう尽力してまいりたいと思います。今後とも皆様におかれましてはご指導ご鞭撻のほど,何卒宜しくお願い申し上げます。(文責:永田 真)

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