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御高名なPaul Jones教授をお招きしてアレルギーフォーラムを開催しました。

2019年4月19日18時~埼玉医科大学本院(入間郡毛呂山町)第4講堂において、「第58回アレルギーフォーラム」を開催いたしました。今回は英国における気道疾患研究の権威であり、国際的な有名教授といってよい、ロンドン大学セントジョージ校呼吸器内科のPaul Jones教授をお招きしての特別講演会となりました。現在アドバイザー的お役割でご所属の国際製薬企業グラクソスミスクライン社のスポンサーシップによるものでした。
Jones教授はとくに喫煙による慢性気道疾患であり、日本でも桂歌丸さんなどで有名になってきている慢性閉塞性肺疾患(COPD)の国際ガイドラインの作成に関与され、そしてとくに呼吸器疾患の質問票の国際スタンダードであるセントジョージ呼吸器質問票(SGRQ)の作成者として非常に御高名です。日本呼吸器学会でのご講演のために来日されているところを、無理を言って埼玉医大でのご講演をお願いした次第です。
当日は「慢性気道疾患に関する最近の話題」として、COPDや喘息、また両疾患の合併であるACOなどについてその病態と、そしてとくに新規の吸入治療薬の全世界大規模臨床研究の最新の成果などについてご講演をしてくださいました。当日は本学の村越隆之医学部長もご臨席くださいました。

写真1

 呼吸器内科で研修中の若者たち(写真上)、すなわちルーキー研修医さんたちや医学部実習生クンたちが大勢参加して熱心に聴講してくれました。懇親会で、Jones先生は明日の医療を担っていく埼玉医大の若者たちに気さくに声をかけてくださったことも印象的でした。
筆者とは、ブリティッシュ・ロックの話で盛り上がってしまいました(写真下)。

写真2

  自分がハイスクール(都立上野高校)時代に英国前衛ロックの雄「イエス」のコピーバンドをしていた話であるとか、ここには写っていませんがもうひとり「元麻布高校軽音楽部」で英国現代ロックの雄レディオヘッドの演奏をしていたという防衛医大呼吸器内科(慶応呼吸器出身)宮田医師とも話があっていました。Jones先生ご自身は、最近はもうオペラだなあとおっしゃっていて、我々と違うなあ、かっこいいなあと思った次第ではあります。ともかくこの件、とてもとてもうれしそう楽しそうで大変によかったです。
Jones教授においでいただいて感心いたしましたのは、大教授であるのに大変にフレンドリイで飾りけのない人柄で、そして笑顔がとっても“可愛い”(失礼!)先生であったことです。彼自身がコーヒーのアレルギーであって、日曜だけ特別に、エスプレッソをこわごわのむのが実は楽しみ♪などとのおはなしもして下さり、愉快で印象的でした。またいつの日か、きっと日本にきて、埼玉医大の若者たちに講義をしてくださることを約して、先生は帰国前の宿泊地の都心ホテルに戻って行かれました。本フォーラムでは5年連続で欧米の有名教授をお招きしてご講演を拝聴していますが、今後も、医学を志す若者たちの“でっかい未来”のためにも、こういったイベントを継続発展させていきたいものと考えます。
(文責:永田 真)

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