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当センターがフジテレビ「とくダネ!」で紹介されました(コラム欄)

 埼玉医科大学アレルギーセンターにはいわゆるマスメディアからのお問い合わせや取材のご要望を頂戴することがありますが、当センターの基本理念であります「アレルギー疾患に苦しむ患者の救済」へとつながる場合のみ、取材等をお受けすることといたしております。今回、フジテレビ朝8時からの「とくダネ!」さんから、アレルギー疾患においてのダニ・アレルゲンの重要性について取材のご要望を頂戴いたしました。筆者(センター長)は、これは視聴者を益する公的な意義があるものと判断し、フジテレビのスタッフのみなさんにおいでいただくことにいたしました。
 10月29日朝の同番組におきまして放映していただきました。当アレルギーセンターの診療部門であります「埼玉医科大学アレルギー・喘息センター」をご紹介していただきました。筆者はアレルギー疾患におけるダニ・アレルゲンの重要性に関連しまして、病因アレルゲンとして同定することとその回避指導、場合によってはアレルゲン免疫療法をもちいての積極的治療介入が重要であり、これらが国際的には標準的な治療アプローチであること、当センターでは米国などに準じてこれを行っていることなどを強調させていただきました。同番組では実際に筆者が診療させていただいている患者さんで、特に秋季のダニ・アレルゲン増加に関連して気道アレルギー症状が悪化されているかたや、そういった患者さんでダニ・アレルゲン免疫療法を施行することによって著しく改善しているケースなどについてもご紹介いただきました。フジテレビの女性記者さんがアレルゲン皮膚テストを希望されていたのでサービスで(笑)施行してさしあげたところ、見事にダニに感作されていることがわかってしまったハプニングもありました。
 ダニに代表される生活環境アレルゲンの制御はアレルギー疾患の管理上きわめて重要です。相手を知り、可能な限りそれを回避し、またときには免疫療法を考慮するといったことは国際社会では「アレルギー科診療」のなかでごく常識的ですが、アレルギー専門医が少ない(標榜している医療機関は多いのですが)日本の治療シーンではまだまだ重要視されているといえない面があります。同番組が視聴者のみなさんの啓発につながり、アレルギー診療向上へのひとつのアクションとなったならば筆者らの幸いとするところであります。なお同番組への取材につきまして、フジテレビさんにはあらかじめ、埼玉医科大学病院での外来者の見学等における個人情報遵守ガイドラインにご同意を頂戴して取材していただきました。
(文責:永田真)

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