埼玉医科大学市民公開講座は、年2回開催している市民の皆さま向けの講座です。令和8年1月31日、埼玉医科大学病院(埼玉県アレルギー疾患医療拠点病院)との共催により、近年増加傾向にある食物アレルギーについて、「大人と子どもの食物アレルギー」をテーマとして、成人と小児それぞれの特徴を踏まえながらお話しさせていただきました。
当日は、埼玉医科大学副学長であり、市民公開講座運営委員長を務めておられる森 茂久先生より開会のご挨拶をいただき、会場での対面参加とZoomによるオンライン参加を組み合わせたハイブリッド形式で実施しました。会場参加、Web参加のいずれからも多くのご質問をお寄せいただき、ご参加いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。
本講座の前半では、埼玉医科大学病院アレルギーセンターのセンター長、呼吸器内科教授の永田真先生より、成人における食物アレルギーについてご講演いただきました。成人期に新たに発症する食物アレルギーの特徴や背景として、花粉症や職業との関係、スキンケアに関連したもの、動物の飼育と関係する食物アレルギーなどについて解説されました。また、アナフィラキシーを起こしやすくする要因として、運動、疲労やストレス、睡眠不足、飲酒、非ステロイド系鎮痛解熱薬の使用など、日常生活の中で注意したい点についても、最新の知見を交えながら分かりやすくお話しされました。
後半は、埼玉医科大学病院アレルギーセンターの副センター長、小児科の板澤より、子どもの食物アレルギーをテーマに講演いたしました。子どもの食物アレルギーの現状や発症の仕組み、症状の特徴に加え、アトピー性皮膚炎との深い関わりについて解説し、乳幼児期からの適切なスキンケアや早期対応の大切さをお伝えしました。また、誤って原因食品を摂取してしまうことを防ぐための日常生活での工夫や、万が一症状が出た際の具体的な対応についても紹介し、保護者や周囲の大人が安心して子どもを支えるためのポイントを共有しました。
食物アレルギーは、年齢によって原因や経過、向き合い方が異なる疾患です。本講座が、成人の方にも、お子さんを支える立場の方にも、それぞれの状況に応じた理解を深めていただくきっかけとなれば幸いです。
なお、来年度もアレルギーに関する市民公開講座の開催を予定しております。詳細が決まりましたら、本学ホームページ等にてご案内いたしますので、ご関心のある方はご覧いただければと存じます。
文責 板澤寿子

会場(現地):埼玉医科大学かわごえクリニック

埼玉医科大学病院アレルギーセンターのセンター長、呼吸器内科教授の永田真先生

埼玉医科大学病院アレルギーセンターの副センター長、小児科 板澤寿子

