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2024年7月13日~14日 第40回日本小児臨床アレルギー学会学術大会に参加しました

2024713日~14日に大阪府の梅田スカイビルにて、第40回日本小児臨床アレルギー学会学術大会が開催されました。本大会において、私は小児アレルギーエデュケーター(pediatric allergy educator : PAE)の資格を持つ管理栄養士として、牛乳と鶏卵のアレルギーにおける食物経口負荷試験(OFC)とOFC後の栄養指導について発表いたしました。

当施設で実施した牛乳および鶏卵アレルギー児に対するOFCの結果、少量の牛乳や炒り卵でアレルギー症状を引き起こす場合でも、それらよりも多いタンパク量を含む高温加熱食品(マフィン)であれば半数以上の児が摂取可能であることが判明しました。このことから、牛乳および鶏卵アレルギー児において高温加熱食品を用いたOFCの有用性が高いことが示されました。一方で、OFC後に安全摂取量範囲内であってもアレルギー症状が出現する可能性のある食品を家庭で継続摂取することの難しさについても報告いたしました。

食物アレルギーは、患者本人およびそのご家族にとって日常生活の大きな課題であります。今回の発表に際して、食物アレルギー児の状況を再認識し、私自身も大変学びとなりました。今後も医師や多職種と協働し、お子さんとご家族に寄り添ったサポートを行っていく所存です。

最後に、小児科の板澤教授をはじめ、食物アレルギーを専門とされる先生方にご指導いただき、学会発表という貴重な機会をいただきましたことに深く感謝申し上げます。


一般演題発表の様子(関澤)


右から逸見和範さん(プラーナクリニック 薬剤師、旧所属:埼玉医科大学病院)、兒嶋眞子さん(埼玉医科大学病院 薬剤師)、大塚砂織さん(埼玉医科大学病院 看護師)、関澤

文責:関澤藍(埼玉医科大学病院 管理栄養士)

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