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2026年10月22日第83回アレルギーフォーラムが開催されました

2026年10月22日(木)、第83回アレルギーフォーラムが埼玉医科大学本部棟1階第3講堂にて、現地とWeb配信のハイブリッド形式で開催されました。

今回の教育講演では、埼玉医科大学病院栄養部の管理栄養士、関澤藍先生より、「食物アレルギー児、保護者への関わりについて―管理栄養士の立場から―」と題してご講演いただきました。

食物アレルギー児の栄養指導における、必要最小限の食物除去と安全性の確保、栄養面への配慮、患児とご家族の生活の質(QOL)の維持についてお話しいただきました。また、当院で長年実施している「アレルギーサマースクール」の取り組みや参加者へのアンケート結果をご紹介いただき、食物アレルギー児とそのご家族を多職種で支援することの大切さを学びました。

続いて、特別講演では、国立病院機構相模原病院アレルギー性疾患研究部部長の佐藤さくら先生に、「アナフィラキシー対応の課題と今後の展望」と題してご講演いただきました。

アナフィラキシーは、急速に進行し、生命に関わることもある重篤なアレルギー反応であり、迅速な診断と適切な初期対応が求められます。今回のご講演では、アナフィラキシー診療における課題を、①食物、②ハチ毒、③薬物、④周術期、⑤救急・プレホスピタルケアの5つの領域に分け、それぞれの現状と問題点について最新の知見を交えながら解説していただきました。

特に、医療機関に到着する前の段階で適切に対応するプレホスピタルケアの重要性が強調されました。従来のアドレナリン自己注射薬については、必要な患者さんに十分に処方されていないことに加え、処方されていても携帯されていない、あるいは緊急時に使用されていないといった課題が示されました。

こうした課題の解決につながる新たな選択肢として、今年上市されたアドレナリン点鼻薬について、その有効性や安全性に関する研究結果を交えてご紹介いただきました。針を使用せずに投与できることから、注射に対する心理的な抵抗や使用時の負担を軽減し、緊急時の迅速なアドレナリン投与につながることが期待されます。

講演の最後には、5つの領域それぞれの課題に対する今後の方向性をお示しいただき、アナフィラキシー診療の現状と今後の展望について理解を深めることができました。

今回のフォーラムは、食物アレルギー児とご家族への支援から、アナフィラキシーの適切な対応と新たな治療選択肢まで、幅広い知見を得る有意義な機会となりました。

最後になりましたが、貴重なご講演を賜りました佐藤さくら先生をはじめ、本フォーラムの開催にご尽力いただきました関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

文責 小児科 板澤寿子

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