米国などではまとまった医学の一分野としてのアレルギー学の医学教育がおこなわれています。一方で日本の医学教育ではともすれば臓器別な教育が中心でしたが、埼玉医大では講義・臨床実習を通して米国のようにアレルギー学をまとまった一学問として教育する体制を整えつつあります。現在、医学部3年生の免疫関連の講義のなかで、アレルギー分野に関する臨床系の講義を包括したかたちで医学生に提供しており、好評を博しております。そのほかに従来型の各臓器別講義のなかで、各々アレルギー疾患に関する各論的な講義が補完されます。5年生を中心とした臨床実習では、各診療科の実習のなかで大学病院「アレルギーセンター」での臨床が紹介され、アレルギー病態に起因する疾患の包括的で先端的な診療の実習機会が提供されております。