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2026年6月12日~15日 EAACI(欧州アレルギー・臨床免疫学会)Congress 2026に参加しました

2026年612日から15日までの4日間、トルコ・イスタンブールで欧州アレルギー・臨床免疫学会(EAACIEuropean Academy of Allergy and Clinical Immunology)が開催されました。

本学会は、アレルギー・臨床免疫学分野の研究者や医療従事者が一堂に会し、知識を共有して理解を深めるとともに、国や専門分野を越えたネットワークを築く重要な国際学会です。今年のテーマは「Vision Zero: A Future Free from Allergy and Asthma Burden(ビジョン・ゼロ:アレルギーと喘息の負担のない未来へ)」でした。アレルギーや喘息を「避けられないもの」として受け入れるのではなく、科学技術の革新や予防戦略、政策との連携を通じてその負担を軽減し、将来的にはゼロにすることを目指すという理念が掲げられました。免疫療法、環境・遺伝子研究、生物学的製剤、デジタルヘルス、予防戦略などをテーマに、世界の第一線で活躍する研究者による講演や活発な議論が行われ、最新の研究成果やブレークスルーに触れることができる貴重な機会となりました。今年も世界各国から多くの参加者が集い、大変活気あふれる学会となりました。

今回、埼玉医科大学からの参加者は板澤のみでしたが、日本の他施設の先生方とご一緒する機会にも恵まれました(写真)。会期中は先生方との交流を深めながら情報交換を行い、専門分野や所属施設の枠を越えて意見を交わすことができ、大変有意義な時間となりました。

【写真①】

【写真①】学会会場(Istanbul Congress Center)前にて

(左より 板澤、あいち小児保健医療総合センター 北村勝誠先生、国立病院機構三重病院 羽根将之先生、長尾みづほ先生、大森茉令先生)

会期中には、ポスター発表を行いました(写真)。発表テーマは、鶏卵・牛乳アレルギーのお子さんを対象とした食物経口負荷試験において、焼成食品(マフィン)を用いた場合と、炒り卵や牛乳そのものを用いた場合で誘発される症状の臨床的特徴を比較・検討したものです。焼成食品(マフィン)を用いた負荷試験では、症状は比較的軽い傾向が認められた一方、皮膚症状が現れにくいことから、消化器症状などにも十分注意を払い、時間をかけて慎重に観察することが、安全な負荷試験の実施につながると考えられました。

ポスターセッションでは、座長の進行のもと各演題の発表と質疑応答が行われましたが、発表時間以外にも多くの参加者から質問をいただき、活発な議論を交わすことができました。特に、海外では小麦を用いた焼成食品による研究が主流である一方、本研究では米粉を使用しており、小麦のマトリックス効果による抗原性低下の影響を受けずに評価している点に高い関心を寄せていただきました。このたび、本演題がThematic Poster Sessions部門の「Abstract Prize Winner」に選出されました。大変光栄に思うとともに、今後の研究を進めるうえで大きな励みとなりました。ともに研究を進めてくださった共同研究者の先生方、日頃よりご協力いただいている患者さんやご家族、そして関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

【写真】ポスターセッション会場にて
(座長からの質問に回答する板澤)

 

イスタンブールは、かつてビザンツ帝国、オスマン帝国の都として栄えた、ヨーロッパとアジアを結ぶ歴史ある都市です。短い滞在ではありましたが、アヤソフィアやブルーモスク(正式名称:スルタンアフメット・ジャーミイ)を訪れることができました。また、ケバブやバクラヴァをはじめとするトルコならではの豊かな食文化にも触れることができました。

今回の学会参加を通じて得られた最新の知見や国内外の研究者との交流を、今後の診療および研究に活かしてまいりたいと考えております。このような貴重な機会を与えてくださった関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

文責 板澤寿子

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